バイズクローのポテンシャルをより引き出すメソッド集

難攻不落のスポットに潜むビッグバスを誘惑するように水中で妖しくうごめくツメと触角。
そしてベストなボリューム感とスペシャルフレーバー…。
ここでは、能力を120%活用するためのリギング例を紹介します。


※5.5"には#4/0、4.5"には#3/0、3.5"には#2/0のオフセットフックがマッチ。シンカーは1/8〜1ozを使用。

 バイズクローのポテンシャルが最も活きるリグのひとつ。スナッグレス性が極めて高く、ブッシュやリーズなどのヘビーカバーへスムーズにアプローチできる点が魅力です。盛三は5.5"をメイン使用。グラスエリアのアウトサイドエッジなど、比較的オープンなスポットへのアプローチは、ペグをセットせずシンカー着底後の独特なスローフォールで誘います。

<< 根掛かりの少ないオープンなエリアではペギングせず、シンカー着底後のスローなフォールでバイトのタイミングを与える。


※メインはガード付きラバージグの1/2ozに4.5"の組み合わせ。
後部から3節目をカットすると、ジグとの一体感が生まれる。

 「デカいバスをどれだけ釣ったかわからない」と盛三が語る、絶対に欠かせないセッティング。ラバージグのもつポテンシャルにバイズクローの威力がプラスされることで、圧倒的にバスを惹きつけます。基本はシャローのカバー撃ちですが、特有の水押し効果を活かしたスイミングも有効。バスがステージングするボトムの岩などを舐めるようにチェックするとよいでしょう。

<< スイミングはリトリーブではなくロッドワークでコントロールしたい。ややボトムを切った状態で起伏をトレースするイメージ。


※リーダーは自然な動きを演出するために1ヒロ(約1.5m)が基準。
タングステンシンカーとスイベルの間にはグラスビーズをセット。

 ボトムレンジのサーチベイトとして有効なキャロライナリグにもジャストマッチ。日本のフィールドでは、盛三は1/2ozシンカーと3.5"のセッティングをメインに使用しています。リーダーの調整やロッドワークによって、甲殻類をイメージしたスローフォールやトリッキーなアクションが演出可能。適度なボリューム感や味と匂いがバイトの決め手になります。

<< 一般的なクローベイトはスイミング時に回転しやすいが、バイズクローは毛がスタビライザーとなり比較的安定した姿勢を保つ。


※オーバーハングなどの奥へソフトに送り込みたい場合は、フックを頭部からセット。
ネイルシンカーでフォールの姿勢とスピードを微調整する。

 盛三のストロングスタイルとは一線を画すフィネスなセッティング。「自分はテキサス、ジグ、キャロがメインやけど、本当に完成度の高いソフトベイトは、どんな使い方でも能力を発揮するね」と語るように、タフコンディション時はノーシンカーリグやネコリグなどの“食わせ”の釣りでもバスに違和感を与えることなく口を使わせる力を秘めています。

<< タフな状況ではネコリグも選択肢のひとつ。フックをセットする位置やウエイトを変えることで多様なアクションを表現できる。