一貫生産だからできること。金型成型のノウハウで広がる無限の可能性。



 バスフィッシングに関するアイテムの生産は、ニーズの多様化やライフサイクルの短さへ対応するために、手間とコストを省ける海外工場の利用などが主流です。しかし、ベイトブレスのソフトベイトは、構想からデザイン、金型製作、成型、出荷まで、すべての工程を自社で行なっています。その最大のメリット

は、開発過程でもデザインの微調整や変更へ柔軟に対応できるレスポンスのよさと利便性、つまり妥協を許さずに最高の品質を追求できる点にあります。
 自社で金型を製作しているメーカーは決して多くありません。ベイトブレスは、プラスチック製品の金型を製作する設備、そして長年積み重ねた技術と経験があり、そのノウハウをソフトベイト用の金型製作と成型に活かしています。樹脂は環境への負荷を考慮したうえで、アイテムごとに理想的な質感や硬度を設定。フレーバーも天然成分を独自に調合しています。また、成型機は完全オリジナル。今までは不可能だった独特の風合いを表現することに成功しました。

 清水盛三や山木一人、をはじめとするトッププロのアイディア、そしてエンジニアの技術・開発力。我々ベイトブレスの
ソフトベイトは、これら2つの融合によって生まれます。




まず、プロスタッフの描いた原画やディスカッションの内容をもとに、ベイトブレスデザイナーが製品化に向けた具体的なイメージをデッサンします。より生命感のあるアイテムを生み出すために欠かせない工程です。
     



デッサンによって方向性を決めた後、ソフトベイトのマテリアルを流し込むための金型製作に必要なデータをCADで作成します。最新の3D-CAD/CAMシステムを導入。より完成イメージに近いデザインをコンピュータの画面上で確認できるようになりました。また、試作型をこの段階で数パターン製作し、サンプルのテストなどを繰り返し行ないます。



CAD/CAMによって作成したデータをもとに、高性能なNC工作機で金型を切削加工します。基本的にはコンピュータ制御によるオートメーションの工程ですが、機械では表現できない生命感のあるディテールや微妙な曲線部分などの最終的な仕上げは、熟練したスタッフの手作業で行なう場合もあります。そこには、プラスチック部品などの工業製品に関する金型製作で長年培ったノウハウが活かされています。




金型にマテリアルを流し込む工程。成型機は、通常のプラスチック用マシンでは不可能だった微妙な加圧調整を実現するソフトベイト専用のオリジナルモデルです。マテリアルは製品ごとに硬度や質感、カラーを微調整。複数の天然由来フレーバーも独自に配合。また、バイズクローの毛は手作業で本数や長さを丹念に調整しています。



パッケージして出荷するまでには、ここではご紹介しきれないほどの細かいステップがありますが、それらをさらに高いレベルで行なうためには最新の機器とシステムの導入や、エンジニアのスキルアップは欠かせないテーマです。今後もハイクオリティーなアイテムをアングラーのみなさまにお届けするために、プロスタッフと二人三脚でマテリアルの研究・開発や実釣テストを続けていきます。